腰が痛いのに、原因は腰じゃない?痛みの場所と本当の原因が違う理由を「運動連鎖」から解説

腰が痛いのに、原因は腰じゃない?痛みの場所と本当の原因が違う理由を「運動連鎖」から解説

「腰が痛いから腰を揉んでいるのに、また痛くなる」

「肩こりがひどいので肩をほぐしているけれど、すぐに戻ってしまう」

「膝が痛いから膝をケアしているのに、歩くとまた痛い」

そんな経験はありませんか?

実は、身体の痛みを考えるときに知っておきたい重要な考え方があります。

それは、

「痛い場所=痛みの原因」とは限らない

ということです。

もちろん、痛みが出ている部位そのものに問題があるケースもあります。しかし身体は、それぞれの部位が独立して動いているわけではありません。

足、膝、股関節、骨盤、背骨、肋骨、肩、首などは、動作の中で互いに影響し合っています。

この身体のつながりを考えるうえで重要なのが、「運動連鎖」です。

今回は、腰痛・肩こり・膝痛・首の痛みを例にしながら、「なぜ痛い場所と原因が違うことがあるのか」を分かりやすく解説します。


目次

「痛い場所=原因」とは限らない

例えば、腰が痛いとします。

当然、「腰に問題があるのでは?」と考えるでしょう。

しかし、身体の動きを詳しく見ると、腰だけに原因があるとは限りません。

例えば、股関節が十分に動かない。

すると、本来股関節で行いたい動きを、腰の背骨が余分に動いて補うことがあります。

また、胸郭や背骨の上部が動きにくい場合も、腰が代わりに動きすぎることがあります。

このように、身体には**「動かしやすい場所で動きを補う」**という特徴があります。

医学・運動学の世界では、このような身体の調整を「代償動作」と考えることがあります。

つまり、

動きにくい場所がある
↓
別の場所が動きを補う
↓
その場所に負担が集中する
↓
痛みや違和感につながることがある

という流れです。

もちろん、すべての痛みがこの仕組みで説明できるわけではありません。

しかし、「痛い場所だけを見る」という視点から、「身体全体の動きを見る」という視点に変えることは、とても重要です。


腰痛なのに「腰」が原因とは限らない理由

腰は、身体の中心にある重要な部位です。

しかし同時に、さまざまな動作の影響を受けやすい場所でもあります。

例えば、床から物を持ち上げる動作を考えてみましょう。

本来は股関節や膝を使いながら身体を動かします。

ところが股関節がうまく曲がらなかったり、脚の筋力が十分に使えなかったりすると、腰を大きく曲げて動作を行うことがあります。

この状態が繰り返されれば、腰周辺への負担が増える可能性があります。

同じように、座り姿勢が長く続いて股関節周囲や胸郭の動きが少なくなれば、立ち上がる、歩く、身体をひねるといった動作にも影響することがあります。

その結果として腰に負担が集中する場合があります。

だからこそ、

「腰が痛いから腰だけを施術する」

という発想だけではなく、

「なぜ腰に負担が集中したのか?」

を考えることが大切です。

腰をケアすることが悪いわけではありません。

ただし、繰り返す痛みの場合には、腰以外の身体の動きも確認する必要があります。


肩こり・首の痛みも「肩や首だけ」の問題ではない

肩こりや首の痛みも同じです。

デスクワークやスマートフォンの使用が多い人では、頭部が身体より前に位置する姿勢になりやすく、首や肩周辺の筋肉に負担がかかることがあります。

しかし、ここでも首だけを見て終わりではありません。

頭部は首の上にあります。

首は背骨や胸郭とつながっています。

そして胸郭は骨盤や脊柱の動きと関係しています。

つまり、

骨盤 → 背骨 → 胸郭 → 肩甲骨 → 首 → 頭部

という身体のつながりがあります。

例えば胸椎や胸郭の動きが少なくなると、首や肩周辺で動きを補う必要が生じることがあります。

そのため、肩こりが気になるからといって肩だけを揉むのではなく、背中や胸郭、肩甲骨がどのように動いているのかを見ることも重要です。


膝が痛い人ほど「足・股関節」を見てほしい

膝痛でも同じ考え方ができます。

歩くとき、膝だけが動いているわけではありません。

足が地面に接地し、足関節が動き、膝が曲がり、股関節が動き、骨盤が動きます。

さらに、その動きは背骨や上半身にもつながります。

つまり膝は、身体の中で単独で働いているわけではありません。

例えば、足部の動きに左右差があったり、股関節が十分に動かなかったりすると、歩行時の膝の動きにも影響することがあります。

だから膝が痛い場合にも、

「膝のどこが痛いのか」

だけでなく、

「歩くときに足・足首・股関節・骨盤はどう動いているのか」

を見ることが大切です。

ただし、膝の痛みには靱帯、半月板、軟骨、関節などさまざまな原因があり、すべてを運動連鎖だけで説明することはできません。

強い痛み、腫れ、外傷後の痛み、膝が動かせないなどの症状がある場合は、医療機関での評価が必要です。


身体をつなげて考える「運動連鎖」とは?

運動連鎖とは、簡単に言えば、身体の各部位が連動して動く仕組みです。

例えば歩行一つを見ても、足だけで歩いているわけではありません。

足部、足関節、膝、股関節、骨盤、脊柱、胸郭、肩甲骨、腕などが協調して動きます。

このため、一つの部位の動きが変わると、他の部位にも影響することがあります。

ここで重要なのは、

「悪い場所を探す」のではなく、「どこに負担が集中しているのかを見る」

という考え方です。

痛みのある場所が、必ずしも最初に問題が起きた場所とは限りません。

身体が動きを補った結果として、負担が集中している場所かもしれないからです。

ただし、これは「痛い場所には原因がない」という意味ではありません。

痛みの部位そのものに問題がある場合もあります。

だからこそ、局所と全身の両方を見る必要があります。


40代・50代から痛みが繰り返しやすくなる理由

40代・50代になると、「以前は何をしても痛くならなかったのに、最近は身体がつらい」と感じる人が増えてきます。

その背景には、さまざまな要因があります。

運動不足
長時間のデスクワーク
スマートフォンの使用
睡眠や生活リズム
筋力や柔軟性、身体活動量の変化

こうした要素が重なり、身体を動かす機会が少なくなると、身体が本来持っている動きの幅が小さくなることがあります。

特に問題なのは、日常生活では「同じ動作」を繰り返すことが多いことです。

立つ、座る、歩く、スマートフォンを見る、料理をする、バッグを持つ。

こうした小さな習慣が長期間積み重なります。

その結果、左右差や身体の使い方のクセが定着し、特定の場所に負担が集中しやすくなる可能性があります。

だから40代・50代からは、痛みが出てから対処するだけではなく、痛みが出にくい身体の使い方を身につけることも大切です。


痛みを繰り返さないために必要なのは「動ける身体」

痛みがあるときは、まず痛みを落ち着かせることが重要です。

しかし、痛みが落ち着いた後も同じ身体の使い方を続けていれば、再び負担が集中する可能性があります。

そこで重要になるのが「動ける身体」です。

ただ柔らかければいいわけでもありません。

ただ筋力が強ければいいわけでもありません。

必要なところが動き、必要なところが安定し、身体全体が協調して動けることが重要です。

そのためには、整体などによって身体の状態を確認するだけでなく、運動によって身体の使い方そのものを見直す方法があります。

ピラティスは、呼吸や体幹、骨盤、背骨、股関節、肩甲骨などを意識しながら身体を動かすため、身体の動き方を見直す一つの方法になります。

「姿勢を良くする」だけではなく、
「自分の身体をどう使っているのかを知る」

ことが、40代・50代からの身体づくりでは重要です。


栃木県佐野市Ryuヒーリングで「痛い場所だけではない身体のケア」を

栃木県佐野市で整体やピラティスを探している方にも、ぜひ知っていただきたいのが、

痛みのある場所だけを見るのではなく、身体全体の動きを見る

という考え方です。

腰痛なら腰だけ。

肩こりなら肩だけ。

膝痛なら膝だけ。

というように分けて考えるのではなく、足元から股関節、骨盤、背骨、胸郭、肩、首まで、身体全体の動きを確認します。

そして、必要に応じて整体で身体の状態を整えながら、ピラティスなどの運動を取り入れて、身体の使い方そのものを見直していく。

このように「施術」と「運動」の両方から身体を考えることが、繰り返す痛みへの一つのアプローチになります。


まとめ|痛みを繰り返すなら「痛い場所の先」を見よう

腰が痛い。

肩がこる。

首が痛い。

膝が痛い。

そんなとき、まず痛い場所に目が向くのは当然です。

しかし身体は、一部分だけで動いているわけではありません。

足 → 股関節 → 骨盤 → 背骨 → 肋骨 → 肩 → 首 → 頭部

というように、全身が連動して動いています。

そのため、ある場所が動きにくくなることで、別の場所が動きを補い、負担が集中することがあります。

もちろん、すべての痛みが運動連鎖で説明できるわけではありません。

だからこそ大切なのは、

「痛い場所を無視する」のではなく、「痛い場所と全身の両方を見る」こと。

そして、痛みが落ち着いた後には、

なぜそこに負担が集中したのか?」

を考えることです。

40代・50代から身体を長く良い状態に保つためには、痛みが出たら対処するだけでなく、日頃から身体を動かし、自分の身体の使い方を知ることが大切です。

「また同じところが痛くなる」と感じているなら、次は痛い場所の先にある身体の動きにも目を向けてみてください。

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この記事を書いた人

延べ3,000名以上に施術
セラピスト・院長としてのスローガン:
「この出会いが、人生の宝になる」

【所有資格】
・理学療法士
・国際中医師
・薬膳アドバイザー
・社会福祉主事
・PHIピラティスインストラクター
・Ryuヒーリング代表
・(株)まごの手 理事
・佐野市 生き生き高齢課講師

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そのうえで、施術内容をご説明し、ご納得いただいてから施術を始めます。
無理なく進めていきますので、ご不安がある方も安心してご来院ください。

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