アンチエイジング対策、何をしていますか?人気ランキングと論文でわかる「外見は若返るのか」

「最近、老けて見えるようになった気がする……」

「高い化粧品を使っているけれど、効果があるのかな?」

「若々しく見える人は、いったい何をしているのだろう?」

年齢を重ねると、シワやたるみ、髪の変化、姿勢や体形など、以前とは違う変化が気になってきます。

そこで始めるのが、アンチエイジング対策です。

化粧品、サプリメント、運動、美容施術、食事の見直しなど、方法はいろいろあります。しかし、気になるのは「本当に効果があるのか」ということではないでしょうか。

今回は、アンチエイジングに関する最新の国内アンケート調査と医学論文をもとに、みんなが何をしているのか、そして外見はどこまで若々しく変えられるのかを検証します。

整体や運動指導の視点から、50代以降の方にも実践していただきたい対策を紹介します。

目次

1.みんながやっているアンチエイジング対策ランキング

まず、実際にどのような対策が行われているのかを見てみましょう。

マイボイスコム株式会社が2026年8月に実施したアンケート調査では、10,928人が回答しました。

アンチエイジングを実施している人は28.9%。その実施内容として、次の対策が多く挙げられています。

第1位 軽い運動をする

実施者の47.7%が回答したのが、ウォーキング、ストレッチ、体操、ヨガなどの軽い運動です。

特別な器具を必要とせず、日常生活に取り入れやすいことが理由の一つと考えられます。

運動は体力や筋力を維持するだけでなく、姿勢や歩き方、身体の動きにも関係します。

若々しさを考えるとき、顔や肌だけでなく、立ち姿や歩く姿も大切です。

第2位 エイジングケア用の化粧品を使う

44.3%が実施していたのが、エイジングケア用のスキンケア用品や化粧品などの使用です。

保湿を中心に、シワやシミ、肌の乾燥などが気になって対策を始める方も多いでしょう。

ただし、化粧品によって期待できる効果は異なります。肌のうるおいを保つことと、加齢による顔の骨格や脂肪の変化を元に戻すことは別の問題です。

商品名や価格だけで判断せず、何を改善したいのかを明確にすることが大切です。

第3位 紫外線・日焼け対策

紫外線対策も、アンケートで4割強が実施していた対策の一つです。

紫外線は、シミやシワなどの光老化に関係しています。

特に、長年にわたって紫外線を浴びることは、肌の老化に影響します。

日焼け止めを使う、帽子や日傘を利用するなど、毎日の小さな習慣が重要になります。

そのほかに多い対策は?

同じ調査では、歯の手入れや定期健診、治療などの口腔ケアも4割強でした。

また、調査では美白ケアや保湿ケアなども取り上げられています。

なお、これは実施者への複数回答による調査です。上記は回答割合の高い対策を紹介したもので、すべての項目が厳密に順位づけされているわけではありません。

【出典】マイボイスコム株式会社「アンチエイジングに関するアンケート調査(第9回)」2026年8月実施
https://myvoice.co.jp/biz/surveys/33710/index.html

ここで考えたいのは、人気があることと、科学的に効果が証明されていることは同じではない、という点です。

では、医学論文から見ると、どの対策に根拠があるのでしょうか。

2.論文で検証!外見は本当に若返るのか?

① 日焼け止めで肌の老化は抑えられる?

まず注目したいのが、紫外線対策です。

2013年に医学誌『Annals of Internal Medicine』に掲載された研究では、55歳未満の成人903人を対象に、日焼け止めの使用と皮膚老化の進行が調べられました。

4.5年間の追跡で、日焼け止めを毎日使用したグループは、使用頻度を任意にしたグループと比べ、皮膚老化の進行が24%少ない結果でした。

これは、日焼け止めを毎日使えば肌が24%若返るという意味ではありません。比較したグループ間で、肌の老化の進み方に差があったということです。

この研究からわかるのは、すでにできたシワをすべて消すことよりも、紫外線による老化を予防することに意味があるという点です。

毎日の紫外線対策は、年齢を重ねてからでも取り組む価値があります。

【参考論文】
Hughes MCB, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Annals of Internal Medicine. 2013;158(11):781-790.
DOI:https://doi.org/10.7326/0003-4819-158-11-201306040-00002

② 筋トレや有酸素運動で肌は変わる?

「運動は健康のためにするもの」と考えている方も多いかもしれません。

ところが、運動と肌の状態の関係を調べた研究もあります。

2023年に『Scientific Reports』に掲載された研究では、41〜59歳の健康な日本人女性を対象に、16週間の有酸素運動と筋力トレーニングの影響が検討されました。

解析対象となった56人では、両方の運動で肌の弾力性などに改善がみられ、筋力トレーニングでは真皮の厚さにも改善が確認されました。

真皮とは、表皮の下にある皮膚の組織です。コラーゲンなどの細胞外マトリックスが存在し、肌の構造や弾力に関係しています。

ただし、この研究は比較的小規模で、対象者や運動方法にも条件があります。筋トレをすれば誰でもシワが消える、ということではありません。

それでも、運動が筋肉や体力だけでなく、肌の性質にも影響する可能性を示した興味深い研究です。

【参考論文】
Nishikori S, et al. Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices. Scientific Reports. 2023;13:10214.
DOI:https://doi.org/10.1038/s41598-023-37207-9

③ 顔のマッサージや顔トレは効果がある?

顔の筋肉を鍛える、頬をマッサージする、顔の体操を行う。

こうした方法も人気があります。

2025年に公表されたシステマティックレビューでは、顔の運動、口腔顔面の機能訓練、手によるマッサージなどを扱った12研究、計321人のデータが検討されました。

一部の研究では、頬や顎の輪郭、目の周囲など、局所的な美容上の改善が報告されています。

一方で、研究の規模が小さいこと、方法が統一されていないことなどから、効果を確実に証明するには十分な根拠がないと結論づけられています。

顔のマッサージや顔トレを、まったく意味がないと決めつける必要はありません。しかし、顔のたるみを確実に解消できると期待しすぎるのも適切ではありません。

【参考論文】
Efficacy of Conservative Techniques for Mechanical Facial Rejuvenation: A Systematic Review. 2025.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41322034/

④ 「若返る」と「老化を予防する」は違う

ここまでの研究を整理すると、重要な違いが見えてきます。

紫外線対策は、皮膚老化の進行を抑える根拠があります。

運動は、身体機能の維持に役立つだけでなく、一定の条件下では肌の性質にも変化をもたらす可能性があります。

一方、顔のマッサージや顔トレは、現時点では効果を確実に証明するには研究が不足しています。

つまり、アンチエイジングを考えるときは、「若い頃の状態に戻すこと」と「これからの変化を緩やかにすること」を分けて考える必要があります。

3.なぜ人は老けて見えるのか?肌だけではない3つの要因

見た目年齢を考えるとき、肌だけに注目してしまいがちです。

しかし、実際の外見には、肌の状態だけでなく、顔の構造、体形、姿勢、動き方など、複数の要因が関係します。

① 肌の変化――シワ・シミ・弾力の低下

加齢に伴い、肌の水分保持、弾力、真皮の構造などに変化が生じます。

紫外線などの環境要因も影響するため、同じ年齢でも肌の状態には個人差があります。

日焼け止めや保湿などの基本的なケアを継続することは、肌を健康に保つうえで重要です。

② 筋肉と姿勢の変化――背中が丸まる、歩幅が狭くなる

年齢を重ねると、身体活動量や筋力、関節の可動性などが変化することがあります。

筋力が低下したり、身体を動かす機会が減ったりすると、立ち上がりや歩行などの日常動作にも影響が出ることがあります。

背中が丸まり、視線が下がり、歩幅が小さくなると、見た目の印象も変わります。

ただし、姿勢だけで老けて見える理由をすべて説明することはできません。骨格や関節、視力、病気などの影響も考える必要があります。

大切なのは、年齢だけを理由に身体の変化を諦めないことです。

③ 体形と動きの変化――活動量が印象を変える

体重だけでは、身体の状態を正確に判断できません。

筋肉量や体脂肪、体力、歩行速度なども重要です。

極端な食事制限で体重だけを落とすと、筋肉まで減ってしまう可能性があります。

健康的な体形を維持するには、十分な栄養を取りながら身体を動かし、筋力や体力を保つことが大切です。

若々しさとは、単に細い身体やシワの少ない顔を意味するものではありません。自分の身体を無理なく動かせることも、重要な要素です。

4.50代から始める、科学的根拠に基づくアンチエイジング

では、実際に何から始めればよいのでしょうか。

高価な商品を一度にそろえる必要はありません。まずは、継続しやすく、健康にも役立つ習慣から始めましょう。

① 日焼け止めを習慣にする

紫外線対策は、肌の老化予防という観点から優先度の高い対策です。

外出時は日焼け止めを使用し、帽子や日傘、衣服なども活用しましょう。

汗をかいたり、長時間屋外で過ごしたりする場合は、製品の表示に従って塗り直すことも大切です。

② 筋トレと有酸素運動を組み合わせる

ウォーキングなどの有酸素運動に加え、筋力トレーニングも取り入れましょう。

例えば、体調に合わせて次のような運動から始められます。

ウォーキングを10〜20分行う。
椅子からゆっくり立ち座りする。
壁に手をついて腕立て伏せをする。
無理のない範囲で股関節や背中を動かす。

最初から強度の高い運動をする必要はありません。体力や関節の状態に合わせて、少しずつ量を増やします。

③ タンパク質を含め、栄養バランスを整える

筋肉や皮膚を健康に保つには、エネルギーやタンパク質などの栄養素が必要です。

肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを組み合わせ、野菜や果物も取り入れましょう。

特定の食品やサプリメントだけで若返ると考えるのではなく、食事全体のバランスを整えることが基本です。

サプリメントは、摂取すれば必ず効果があるわけではありません。必要性や安全性を考えて選びましょう。

④ 睡眠と休養を大切にする

睡眠は、身体の回復や日中の活動を支える重要な要素です。

睡眠不足が続くと、疲れた印象になったり、運動を続ける意欲が低下したりすることがあります。

起床時間をなるべく一定にする、日中に身体を動かす、就寝前の刺激を減らすなど、生活習慣を見直してみましょう。

⑤ 姿勢・柔軟性・動きやすさを維持する

普段から座りっぱなしの時間が長い方は、こまめに立ち上がり、肩や股関節を動かすことから始めてみてください。

姿勢や動きやすさを整えることは、日常生活を快適にするだけでなく、活動的な生活を続けるためにも役立ちます。

整体やピラティスなどを利用する場合も、単に見た目を変えることだけでなく、身体の状態や運動の目的に合っているかを確認することが大切です。

5.頑張っているのに効果が出ない?よくある失敗

アンチエイジング対策を始めても、思ったような変化が感じられないことがあります。

失敗① 高価な美容用品だけに頼る

化粧品にはそれぞれ役割がありますが、すべての老化現象に対応できるわけではありません。

肌のケアと同時に、紫外線対策や生活習慣も見直しましょう。

失敗② 自分に合わない運動を無理に続ける

流行している運動でも、自分の体力や関節の状態に合わなければ、継続が難しくなります。

大切なのは、人気の運動をすることではなく、自分に合った運動を安全に続けることです。

痛みが出る場合は無理をせず、必要に応じて医療機関などに相談しましょう。

失敗③ 短期間で結果を求めすぎる

肌の状態や筋力、体力の変化には個人差があります。

数日で大きな変化が出ると期待するより、数週間から数か月単位で習慣を振り返ることが大切です。

失敗④ 体重や見た目だけで判断する

体重が減ったとしても、筋力や体力が低下していれば、必ずしも健康的な変化とはいえません。

見た目だけでなく、歩きやすさ、疲れにくさ、立ち上がりやすさなど、日常生活での変化にも目を向けてみましょう。

6.佐野市で健康的に年齢を重ねたい方へ

栃木県佐野市でも、年齢を重ねるにつれて運動不足や筋力の低下、姿勢の変化が気になる方はいるのではないでしょうか。

若々しさを維持するために、特別なことを始める必要はありません。

まずは、日常生活の中で身体を動かす機会を増やすことから始めてみましょう。

運動が苦手な方や、何をすればよいかわからない方は、自分の体力や身体の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

佐野市のRyuヒーリングでは 整体やピラティス、運動指導など、見た目だけを目的にするのではなく、姿勢、筋力、柔軟性、動作の改善など、個人の目標に合わせて指導しています。

なお、急な体重減少や強い疲労、急激な身体機能の変化などがある場合は、単なる加齢と考えず、医療機関に相談してください。

7.まとめ|若く見えるために、今からできること

今回、アンチエイジング対策の人気ランキングと医学論文を調べてわかったことは、若々しさを保つ方法は美容だけではない、ということです。

日焼け止めによる紫外線対策には、皮膚老化の進行を抑える科学的根拠があります。

運動は筋力や体力を維持するだけでなく、一定の研究では肌の性質にも良い変化をもたらす可能性が示されています。

一方で、顔のマッサージや顔トレなどは、効果を確実に判断するにはまだ十分な研究がありません。

そして、見た目年齢には、肌だけでなく、筋肉、姿勢、体形、日常の動きなど、さまざまな要素が関係しています。

大切なのは、何でも試すことではなく、根拠のある方法を選び、自分に合った習慣を続けることです。

若い頃の自分に完全に戻ることを目指すのではなく、今の自分が健康的で、いきいきと動ける状態を目指す。

それも、立派なアンチエイジングではないでしょうか。

皆さんは、どんなアンチエイジング対策をしていますか?

肌のケア、運動、食事、睡眠など、まずは一つ、自分が続けられることから始めてみてください。


参考文献・参考資料

  1. MyVoice Research. 「アンチエイジングに関するアンケート調査(第9回)」2026年8月実施。
    https://myvoice.co.jp/biz/surveys/33710/index.html
  2. Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Annals of Internal Medicine. 2013;158(11):781–790.
    https://doi.org/10.7326/0003-4819-158-11-201306040-00002
  3. Nishikori S, et al. Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices. Scientific Reports. 2023;13:10214.
    https://doi.org/10.1038/s41598-023-37207-9
  4. Efficacy of Conservative Techniques for Mechanical Facial Rejuvenation: A Systematic Review. 2025.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41322034/
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セラピスト・院長としてのスローガン:
「この出会いが、人生の宝になる」

【所有資格】
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